スペイン首相「辞任しない」=夫人の不正疑惑で一時検討 2024年04月29日 20時04分
【パリ時事】スペインのサンチェス首相は29日のテレビ演説で「(職務を)続けると決めた」と述べ、辞任しないことを明らかにした。ベゴーニャ・ゴメス夫人の不正疑惑を巡る捜査開始を受けて先週から公務を一時キャンセルし、進退について検討していた。
当局は24日、極右系団体の告発を受けて捜査に着手。その後、団体のトップが告発はネット上のニュースをうのみにした内容だと説明したため、捜査終結を求める声が上がっていた。
サンチェス氏は当初から夫人は潔白で、疑惑は野党の「嫌がらせ」だと主張。辞任の可能性をちらつかせた背景には、6月の欧州議会選を前に求心力を回復する狙いがあったという見方もある。