中国が放水、比船損傷=南シナ海のスカボロー礁付近 2024年04月30日 19時06分
【北京時事】フィリピン沿岸警備隊は30日、南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)付近を巡回中の船舶が、中国海警局の公船の放水を受け損傷したと発表した。手すりが曲がるなどの被害が出たという。
スカボロー礁はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内に位置するが、中国が実効支配しており、周辺海域では両国船舶がたびたび衝突している。比側が30日に公開した動画によると、沿岸警備隊の船舶は2隻の中国船に挟まれる形で両側から放水を受けた。
比沿岸警備隊は中国側が「危険な操船」を行ったと非難。中国海警局は報道官談話で、比側の「不法侵入」に対し必要な措置を取ったと主張した。