ラファ避難勧告に反発=国連総長「侵攻容認できず」―アラブ各国 2024年05月07日 07時16分

グテレス国連事務総長=5日、米ニューヨーク
グテレス国連事務総長=5日、米ニューヨーク

 【カイロ、ニューヨーク時事】イスラエル軍が6日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファに避難勧告を出したことを受け、アラブ諸国は一斉に反発の声を上げた。エジプト外務省は声明を出し、ラファの地上作戦は「重大な人道的リスクを伴う」と警告。最大限の自制を求めた。
 エジプトはラファと境界を接しており、避難民が自国に流入することを強く懸念。境界一帯の警戒レベルを引き上げた。
 ヨルダンのアブドラ国王は、ラファ侵攻が「新たな虐殺につながる恐れがある」と警鐘を鳴らした。サウジアラビア外務省は声明で「虐殺を止めるための即時介入」を国際社会に要請した。
 グテレス国連事務総長も6日、報道陣を前に「地上侵攻は容認できない」と強調。イスラエルとイスラム組織ハマスに対し、休戦合意に至るよう歩み寄りを訴えた。 

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