国会権限強化法案の再審議否決=内政混乱続く―台湾 2024年06月21日 21時01分
【台北時事】台湾で野党が提出し先月可決した立法院(国会)の権限強化法案を巡り、立法院は21日、行政院(内閣)が要求した再審議を野党の反対多数で否決した。与党・民進党は憲法裁判所に違憲審査を求める方針で、内政の混乱が続く。
再審議が退けられたのは、立法院改革を唱える最大野党・国民党と第3党・民衆党が共同提出した「立法院職権行使法改正案」と「刑法改正案」。立法院での総統の政治報告義務や立法院の調査権拡大、「国会侮辱罪」の新設などが盛り込まれている。野党が多数を占める立法院の権限を強め、頼清徳政権を揺さぶる狙いがある。