バングラデシュ、暫定政権顧問にユヌス氏か=学生側と軍協議、議会解散 2024年08月06日 16時32分
【ニューデリー時事】バングラデシュのハシナ首相の辞任につながった反政府デモを呼び掛けた学生団体は6日、同国のノーベル平和賞受賞者、ムハマド・ユヌス氏を最高顧問とする暫定政権の発足を求めた。学生側は軍と協議する見通し。広く国民の理解を得られる暫定体制の早期構築を目指す。ユヌス氏も同意し、就任の可能性は高いとみられている。
議会(一院制、定数350)は同日解散した。暫定政権の発足後、近く選挙が行われる見通し。
貧困層の自立を支援する「グラミン銀行」を創設したユヌス氏は1月、労働法に違反した罪で有罪判決を受けた。同氏は政界進出を目指したことがあり、高い人気を脅威に感じたハシナ前政権の圧力とみる向きもあった。
ハシナ氏は隣国インドに脱出。今後ロンドンに向かうとの情報があるが、現時点の所在は判然としていない。同氏の政敵で野党バングラデシュ民族主義党(BNP)党首、ジア元首相は6日、事実上の自宅軟禁を解かれた。