外国人家政婦100人が入国=少子化対策、育児負担軽減―韓国 2024年08月06日 17時14分

6日、ソウル近郊の仁川国際空港に到着したフィリピン人家政婦(EPA時事)
6日、ソウル近郊の仁川国際空港に到着したフィリピン人家政婦(EPA時事)

 【ソウル時事】ソウル市内の家庭で「家事管理士」として育児支援などに従事する予定のフィリピン人100人が6日、韓国に到着した。韓国政府とソウル市は少子化対策として外国人家政婦の受け入れを推進しており、今回は試験的事業の位置付け。育児の負担を軽減し、仕事と家庭の両立をしやすくすることで、少子化対策につなげるのが狙いだ。
 外国人家政婦導入の背景には、少子化に歯止めがかからない現状がある。韓国の2023年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の数)は、0.72にまで低下。韓国人家政婦の高齢化も進み、外国人に頼らざるを得ない事情もある。
 フィリピン人らは今後4週間研修を受けた後、9月から来年2月まで、ソウル市内の家庭で主に育児支援に従事。最低賃金や健康保険などが適用されるため、1日4時間利用した場合、月に119万ウォン(約12万6000円)程度の費用がかかる。 

海外経済ニュース