北朝鮮に賠償命令=帰還事業巡り脱北者勝訴―韓国地裁 2024年09月12日 19時10分
【ソウル時事】1959~84年の帰還事業で日本から北朝鮮に渡った後、脱北して韓国で暮らす5人が北朝鮮に損害賠償を求めた訴訟の判決が12日、ソウル中央地裁であった。地裁は原告の訴えを認め、北朝鮮に1人当たり1億ウォン(約1100万円)の支払いを命じた。
原告は3月に提訴し、「『北朝鮮は地上の楽園だ』という宣伝にだまされ、抑留下で過酷な生活を強いられた」と主張していた。日本でも同様の訴訟はあるが、韓国では初めての判決という。北朝鮮は裁判に参加していないため、判決が確定するとみられる。