米ガザ所有「現実となる」=ハマスに人質解放要求―イスラエル国防相 2025年02月13日 06時51分

イスラエルのカッツ国防相(EPA時事)
イスラエルのカッツ国防相(EPA時事)

 【カイロ時事】イスラエルのカッツ国防相は12日、パレスチナ自治区ガザでの停戦合意を巡り、イスラム組織ハマスが人質を解放しなければ、ハマスを打ち負かすまで戦闘を続け、結果としてトランプ米大統領が主張するガザ所有構想が「現実となる」と述べた。ハマスが人質解放の延期を発表する中、トランプ氏の主張を盾に引き渡しを強く求めた形だ。
 ハマスは10日、イスラエルがガザへの支援物資搬入を制限しているなどと批判。停戦合意違反だとして15日に予定されていた人質3人の解放延期を発表した。これを受け、トランプ氏は15日正午(日本時間同日午後7時)までに人質全員を解放しなければ「地獄が訪れる」と警告。イスラエルのネタニヤフ首相もトランプ氏の要求を支持した上で、期限を過ぎれば戦闘を再開すると表明していた。
 トランプ氏の構想に関しては、ハマスのみならず中東諸国が激しく反発している。カッツ氏の発言には、ハマスに加え、交渉仲介国のエジプトやカタールに圧力をかける意図もあるとみられる。 

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