トランプ米大統領、ガザ交渉「進展ある」=ハマス拘束の人質解放で 2025年04月11日 14時35分

トランプ米大統領=10日、ワシントン(ロイター時事)
トランプ米大統領=10日、ワシントン(ロイター時事)

 【カイロ時事】トランプ米大統領は10日、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉に関し、イスラム組織ハマスが拘束するイスラエルの人質を「取り戻す段階に近づいている。(協議で)進展が見られている」と述べた。ホワイトハウスで記者団に語った。
 イスラエルが3月18日にガザ攻撃を再開して以降、交渉は停滞していたが、何らかの進展があったもようだ。トランプ氏は「われわれはイスラエルとも、不快な集団であるハマスとも接触を続けている」と語ったが、詳細は明かさなかった。
 イスラエルメディアは10日、交渉を仲介する米国のウィトコフ中東担当特使が人質家族と面会し、「非常に真剣な取引が議題に上っている。あと数日間の問題だ」と語ったと伝えた。トランプ氏がイスラエルのネタニヤフ首相に対し、今後数週間に限り軍事作戦を続けることを許容したとも報じられている。
 地元紙によると、イスラエルはこの数日間、米国や同じく仲介役のエジプトと協議し、エジプトが提示した停戦案などについて話し合った。イスラエル当局者は、ハマス側に「何らかの動き」があったとし、交渉妥結の可能性が以前より高まったと指摘。ハマスが譲歩を示したことを示唆した。 

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ガザ市西部に設置された難民キャンプ=6日、パレスチナ自治区ガザ(EPA時事)
ガザ市西部に設置された難民キャンプ=6日、パレスチナ自治区ガザ(EPA時事)

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