軍制服組トップを承認=米上院、空席解消 2025年04月11日 20時34分

米軍制服組トップの統合参謀本部議長として承認されたダン・ケイン氏=1日、ワシントン(EPA時事)
米軍制服組トップの統合参謀本部議長として承認されたダン・ケイン氏=1日、ワシントン(EPA時事)

 【ワシントン時事】米上院は11日未明の本会議で、軍制服組トップの統合参謀本部議長にダン・ケイン退役中将を充てる人事案を賛成多数で承認した。トランプ大統領が2月にブラウン統合参謀本部議長(当時)を解任して以来、続いていた空席が解消した。
 賛成60票、反対25票だった。ヘグセス国防長官は、黒人のブラウン氏が米軍の「多様性、公平性、包括性(DEI)」の推進に関与し、本来の戦闘任務を見失っていると批判していた。ケイン氏は軍最高幹部の経験がなく、退役していたが、後任に抜てきされた。
 米メディアによると、トランプ氏は過去に、第1次政権時にイラクで会ったケイン氏がトランプ氏支持を示す帽子をかぶっていたと主張した。公聴会では野党民主党から軍の政治的中立性に懸念が示されたが、ケイン氏は「政治的なグッズを身に着けたことはない」と否定していた。
 ケイン氏は承認公聴会の準備書面で「日本との同盟関係を近代化することに優先的に取り組む」とも表明していた。 

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