海底ケーブル切断、中国人船長起訴=いかり下ろし「Z」字状に航行―台湾 2025年04月11日 18時14分

【台北時事】台湾南部・台南沖で2月、中国人8人が乗った貨物船が海底通信ケーブルを切断したとされる事件で、台南地方検察署(地検)は11日、電信管理法違反罪で船長の男を起訴したと発表した。船長は起訴内容を否認している。
他の船員7人は嫌疑不十分で不起訴とし、強制送還が決まった。海巡署(海上保安庁)がケーブルに通信障害が出たという通報を受け、現場海域で貨物船を拿捕(だほ)して調べていた。
地検によると、貨物船「宏泰58」の船長は2月25日未明、台南市の沖合で船員にいかりを下ろさせ、「Z」字状に航行。台湾本島と台湾海峡に位置する澎湖諸島を結ぶケーブル「台澎3号」を故意に破壊したとされる。