イスラエル、新たに45日間の停戦提案=ハマスは武装解除拒否 2025年04月15日 14時37分

14日、パレスチナ自治区ガザ北部ジャバリヤで、倒壊した建物のがれきの中、ロープに干された洗濯物のそばに立つ少年(AFP時事)
14日、パレスチナ自治区ガザ北部ジャバリヤで、倒壊した建物のがれきの中、ロープに干された洗濯物のそばに立つ少年(AFP時事)

 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザの停戦交渉で、イスラム組織ハマス関係者は14日、イスラエルが45日間の停戦を盛り込む新たな案を提示してきたと明らかにした。AFP通信が報じた。ただ、ハマスが拒む武装解除も要求しており、現状で交渉妥結は困難とみられる。
 AFPによると、仲介国エジプトを通じてハマスに伝達された新提案では、少なくとも45日間の停戦期間を設け、最初の1週間に人質の半数を解放。ガザへの支援物資搬入も再開するとされる。ガザには59人の人質が残されているとされ、イスラエル当局はうち24人が生存しているとみている。
 また、イスラエルはハマスが求めてきた恒久停戦に応じる条件として、同組織を含むガザのすべてのパレスチナ組織の武装解除も要求したという。ハマス関係者は、この提案を指導部が精査しているとした上で「武器(の放棄)はレッドライン(越えてはならない一線)であり、交渉不可能だ」と反発した。 

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