ハマス、イスラエルの停戦案拒否か=武装解除要求で態度硬化―報道 2025年04月16日 14時04分

パレスチナのイスラム組織ハマス幹部ハリル・ハイヤ氏=2022年10月、ダマスカス(AFP時事)
パレスチナのイスラム組織ハマス幹部ハリル・ハイヤ氏=2022年10月、ダマスカス(AFP時事)

 【カイロ時事】英BBC放送は15日、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉に関し、イスラエルが先に提示したイスラム組織ハマスの武装解除などを盛り込んだ新たな停戦案について、ハマスが拒否したと報じた。事実なら、イスラエルが3月にガザ攻撃を再開後、停滞状態にある交渉が一層行き詰まるのは必至だ。
 これまでの報道によると、イスラエルは先週、仲介国エジプトを通じ、45日間戦闘を停止し、ハマスの拘束下にある存命の人質の半数を解放することなどを定めた案を提示。ハマス主要幹部のハリル・ハイヤ氏がカイロを訪問し、エジプト高官と協議した。
 パレスチナ関係者はBBCに対し、この案は「ハマスが求めるイスラエル軍のガザ撤収や恒久停戦に触れていないにもかかわらず、ハマスの武装解除を要求した」と指摘。「そのためハマスは全面的に拒否した」と述べた。ガザには現在、24人の存命の人質が残っているとみられている。BBCは停戦期間を6週間と報じている。 

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