トランプ関税は「違法」=米加州、停止求め提訴 2025年04月17日 07時17分

米カリフォルニア州のニューサム知事(AFP時事)
米カリフォルニア州のニューサム知事(AFP時事)

 【シリコンバレー時事】米西部カリフォルニア州のニューサム知事(民主党)は16日、トランプ大統領が次々と打ち出す関税政策は違法だとして、差し止めを求める裁判を連邦地裁に起こした。政権がよりどころの一つとしている国際経済緊急権限法(IEEPA)は関税の発動を認めておらず、権限の逸脱だと主張している。
 トランプ関税を巡っては、中小企業5社を代表して支援団体が14日、米国際貿易裁判所に提訴したばかり。米国内では関税が経済に及ぼす影響に懸念が高まっており、法廷闘争に打って出る動きが続いている。
 ニューサム氏は声明で「違法な関税は加州の家庭、企業、経済に混乱をもたらし、物価や雇用への脅威となっている」と批判。その上で「混乱をこれ以上放置できない米国家庭のために立ち上がる」と表明した。同氏は次期大統領選への出馬意欲を示しているとも伝えられている。 

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