「深い悲しみ」「人道の守護者」=教皇死去に各国が弔意 2025年04月21日 20時20分
フランシスコ・ローマ教皇の死去を受け、各国の元首や首脳らが21日、相次いで弔意を表明した。AFP通信などが報じた。
チャールズ英国王は、教皇の死を「深く悲しんでいる」と表明。カミラ夫人と共に今月、教皇と面会し「大いに感動した」と振り返った。面会は当初、教皇の体調不良を理由に中止が発表されていたが、「サプライズ」で実現した。
フランスのマクロン大統領は、教皇が常に「最も弱い者の側」に立ち、より多くの正義のために闘ってきたと語った。スペインのサンチェス首相は、教皇が「平和と社会正義に身をささげてきた」とたたえた。
ドイツのショルツ首相はX(旧ツイッター)で「世界は調和の精神と温かい心の持ち主を失った」と別れを惜しんだ。次期首相に就任する見通しの保守政党キリスト教民主同盟(CDU)のメルツ党首も、Xで「最も貧しい人への献身や、公正さと和解に向けたたゆまぬ努力とともに記憶に残るだろう」と記した。
ロシア大統領府によれば、プーチン大統領はバチカン(ローマ教皇庁)に宛てた書簡で、教皇が「人道と正義の高い価値の守護者だった」と死を悼んだ。一方、ロシアの侵攻が続くウクライナのゼレンスキー大統領は、教皇が「ウクライナの平和を祈ってくれた。すべてのキリスト教徒と共に悲しみに暮れている」と語った。