バチカンで信者ら祈り=ローマ教皇、死因は脳卒中 2025年04月22日 07時40分

【パリ時事】フランシスコ・ローマ教皇が88歳で死去した21日、カトリックの総本山バチカンのサンピエトロ広場で祈りをささげる集会が開かれ、大勢の信者が参列した。教皇庁は死因について、脳卒中と心不全と発表。その後、教皇の遺体は納棺された。
突然の訃報を受け、石破茂首相やトランプ米大統領ら世界各国の首脳は弔意を表明した。教皇の最高顧問・枢機卿らは22日に会合を開く予定で、葬儀の日取りが決まる可能性がある。
2022年に作成された教皇の遺言書も21日公開。ローマ市中心部のテルミニ駅そばにあるサンタマリアマッジョーレ大聖堂を埋葬場所とする希望が示された。報道によれば、教皇の遺体がバチカンの外の墓地に眠るのは約1世紀ぶり。
教皇は肺炎治療を終えた今年3月下旬の退院時、医師から2カ月間の自宅療養を助言された。しかし、退院後は元来のワーカホリック(仕事中毒)ぶりを発揮。チャールズ英国王夫妻と面会したほか、死去前日の20日はバンス米副大統領と会談し、イースター(復活祭)ミサにも出席した。
働きづめだった教皇について、イタリアのロッチェッラ家族・出生率・機会均等担当相は21日、「地上での旅の最後を全力で生き抜き、教皇職(という仕事)の重要さと、はかない命の尊さを伝えた」とたたえた。