イスラエル首相、保身狙い治安機関に干渉か=抗議活動参加者の調査要求 2025年04月22日 08時13分

【カイロ時事】イスラエルの国内治安機関シャバクのバー長官は21日、ネタニヤフ首相がバー氏解任の決定を下したことについて、最高裁に宣誓供述書を提出し、政権批判デモ参加者へのスパイ活動などネタニヤフ氏の保身につながる要求を断ったことが理由だと主張した。ロイター通信が伝えた。ネタニヤフ氏が治安機関に干渉し私物化を図っていたとして批判が高まる可能性がある。
報じられている宣誓供述書の内容によると、ネタニヤフ氏はスパイ活動の要求のほか、自身の汚職事件の裁判での証言を回避するため、バー氏に治安上の理由で出廷できないと説明する文書を出すよう求めた。バー氏の主張について、イスラエル首相府は「全てうそだ」と否定している。
政権は3月、ネタニヤフ氏側近の汚職事件を捜査していたバー氏の解任を閣議で決定。国内では意に沿わない治安関係者を排除する動きと捉えられ、最高裁は解任の一時差し止めを命じた。