ガザ終戦と引き換えに人質解放を=過半数が「取引」支持―イスラエル世論 2025年04月22日 14時24分

17日、エルサレムのイスラエル首相公邸前で人質の解放を訴える女性(AFP時事)
17日、エルサレムのイスラエル首相公邸前で人質の解放を訴える女性(AFP時事)

 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザの停戦交渉に関する世論調査で、戦闘を完全に終結しパレスチナ人収監者を釈放する見返りに、イスラム組織ハマスが拘束する人質全員を解放する取引について、イスラエル人の56%が「支持する」と回答した。同国メディアが21日報じた。
 調査は20日、18歳以上の602人を対象に実施された。取引に「反対する」との回答は22%にとどまり、人質帰還を優先させるよう望む国民が多数派を占めていることを示した。ネタニヤフ首相の側近で、ハマスとの交渉の責任者に任命されたデルメル戦略問題相については、「信頼する」が29%で「信頼しない」の41%を下回った。
 交渉でイスラエルは、45日間の停戦期間を設けて人質の一部を解放する案を提示したが、ハマスは恒久停戦とガザからのイスラエル軍撤収を主張。ハマスはイスラエルが求める武装解除にも強く反発し、協議は暗礁に乗り上げている。 

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