米大統領、対ロ追加制裁を検討=「プーチン氏は分別失う」と非難 2025年05月26日 10時19分

25日、米ニュージャージー州で記者団の取材に応じるトランプ大統領(AFP時事)
25日、米ニュージャージー州で記者団の取材に応じるトランプ大統領(AFP時事)

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は25日、ニュージャージー州で記者団に対し、対ロシア制裁の強化を検討しているとの立場を明らかにした。またSNSで、ウクライナ各地への攻撃を続けるロシアのプーチン大統領について「何かが起きたようだ。完全に分別を失っている。不必要に多くの命を奪っている」と非難した。
 トランプ氏は「(プーチン氏は)ウクライナ全土(の獲得)を望んでおり、そのようにすればロシアの崩壊を招くだろう」とも警告した。トランプ氏がここまで厳しい表現でロシアを非難するのはまれだ。
 トランプ氏は19日にプーチン氏と約2時間にわたる電話会談を行った。仲介交渉は不調に終わったが、ロシアに対する制裁強化には慎重な姿勢を示していた。
 しかしトランプ氏は25日、記者団に「われわれは(停戦への)話し合いの最中なのに、(プーチン氏は)キーウや他の都市にロケット弾を撃ち込んでいる。全く気に入らない」と強調。追加制裁の可能性について聞かれ、「間違いなく(検討している)」と応じた。 

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