イスラエル、エルサレム周辺の大規模入植承認=パレスチナ国家承認に対抗 2025年08月21日 07時49分

【カイロ時事】イスラエル政府は20日、エルサレム周辺の占領地での大規模な入植地建設を承認した。同国メディアが報じた。計画される入植地は、パレスチナが将来の首都と見なす東エルサレムと、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区の間に位置する。パレスチナ国家の樹立を困難にするとして、国際社会が長年反対してきた経緯がある。
対象地域は「E1」と呼ばれる約12平方キロの地区で、住居約3400戸の建設を予定する。
イスラエルによる軍事作戦でパレスチナ自治区ガザの人道状況悪化が続く中、英国やフランスなどは最近、パレスチナ国家を承認する方針を表明。イスラエルが入植計画を強硬に進める背景には、対抗措置としての側面もある。