オスロで来週核協議か=攻撃後初、ウラン濃縮で溝も―米イラン 2025年07月04日 09時39分

米国のウィトコフ中東担当特使(写真左)とイランのアラグチ外相(いずれもEPA時事)
米国のウィトコフ中東担当特使(写真左)とイランのアラグチ外相(いずれもEPA時事)

 【ワシントン時事】米ニュースサイト「アクシオス」は3日、米国のウィトコフ中東担当特使が来週、ノルウェーの首都オスロでイランのアラグチ外相と協議する方向で調整していると報じた。実現すれば、米国が6月にイラン核施設を攻撃して以降、初めてとなる。
 米側はイランの核開発制限に向けた協議の再開を模索していた。ただ、ウィトコフ氏はイランが継続を主張するウラン濃縮活動について、「レッドライン(越えてはならない一線)だ」として容認しない考えを示しており、交渉が再開しても双方の溝が埋まるかは不透明だ。
 核協議では濃縮活動の停止に加え、イランが保有し、推定約408キロに上るとされる濃縮度最大60%の高濃縮ウランも焦点となる見通し。トランプ米大統領は「攻撃で地下に埋没した」と主張しているが、イラン側が攻撃前に別の場所へ搬出した可能性も残っている。 

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