シリア衝突、死者135人に=宗派対立が再燃 2025年07月15日 17時02分

14日、シリア南部スワイダに展開する治安部隊(EPA時事)
14日、シリア南部スワイダに展開する治安部隊(EPA時事)

 【イスタンブール時事】在英のシリア人権監視団は15日、シリア南部スワイダ県で13日から続くイスラム教少数派ドルーズ派と、同教スンニ派とされるベドウィン(遊牧民)の武装集団間の衝突で、死者が子供を含む135人に達したと明らかにした。昨年12月のアサド政権崩壊後、治安の回復が優先課題となる中で宗派対立が再燃した形だ。
 国営メディアによれば、スンニ派主導の暫定政府は事態沈静化のため治安部隊を派遣。しかし、交戦に巻き込まれ治安部隊員18人が殺害された。政府は15日午前から外出禁止令を出し、県都スワイダへ部隊を進軍させて鎮圧を急ぐが、市街戦によって犠牲者が増える恐れがある。 

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