台湾総統、8月に中南米歴訪へ=米本土立ち寄りも―中国は反発 2025年07月15日 17時08分

台湾総統府で握手する頼清徳総統(右)とパラグアイのペニャ大統領=2024年5月、台北(総統府提供・時事)
台湾総統府で握手する頼清徳総統(右)とパラグアイのペニャ大統領=2024年5月、台北(総統府提供・時事)

 【台北時事】台湾メディアは15日、頼清徳総統が8月に外交関係を持つ南米パラグアイや中米グアテマラ、ベリーズを歴訪し、米ニューヨークとテキサス州に立ち寄る予定だと報じた。頼氏の米本土入りが実現すれば昨年の就任後初めてで、米台関係を中国に誇示する機会となる。
 ロイター通信によると、パラグアイのペニャ大統領が頼氏の「30日以内」の来訪を準備していると明かした。台湾外交部(外務省)報道官は15日の記者会見で「元首の招きを受けて頼総統が訪問するのは両国友好の表れ」と述べたが、「まだ訪問に関する情報はない」と確認を避けた。林佳竜外交部長(外相)は10日からパラグアイ入りしている。
 一方、中国外務省の林剣副報道局長は15日の記者会見で「パラグアイ政府が台湾独立勢力に利用されることをやめ、自国民の利益にのっとった正しい選択をするよう求める」と述べ、台湾との断交を迫った。頼氏の米国への立ち寄りについても「断固反対」を表明した。 

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