シリア南部、再び衝突激化=死者640人に 2025年07月19日 06時45分

18日、シリア南部スワイダ県で、イスラム教少数派ドルーズ派との衝突への対応で動員されるベドウィン(遊牧民)の戦闘員ら(AFP時事)
18日、シリア南部スワイダ県で、イスラム教少数派ドルーズ派との衝突への対応で動員されるベドウィン(遊牧民)の戦闘員ら(AFP時事)

 【イスタンブール時事】在英のシリア人権監視団によれば、シリア南部スワイダ県で18日、イスラム教少数派ドルーズ派とスンニ派のベドウィン(遊牧民)が再び激しく衝突した。シリア暫定政府の治安部隊が17日に撤退した後、交戦が再燃。ドルーズ派保護を名目にシリアへ軍事介入しているイスラエルが再び空爆を強化する可能性もある。
 監視団によると、13日からの一連の衝突では既に約640人が死亡。双方の武装勢力に対する砲撃や建物への放火、略奪や市民の誘拐などが伝えられ、治安状況が極度に悪化している。シリア大統領府は「混乱と治安崩壊を引き起こす犯罪行為だ」と非難した。 

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