米政権、WSJ紙を代表取材から排除=トランプ氏醜聞巡り法廷闘争 2025年07月22日 07時17分

【ワシントン時事】米ホワイトハウスは今週末に予定されるトランプ大統領の外遊に同行する記者の代表取材班から、ウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)を排除した。レビット大統領報道官が21日、政治専門紙ポリティコに明らかにした。トランプ氏は自身の醜聞を報じたWSJを相手取り、巨額の損害賠償を請求する訴訟を起こしている。
WSJはトランプ氏の英北部スコットランド訪問に当たり、ホワイトハウス記者会の加盟社が交代で担う代表取材に割り当てられていた。レビット氏は、少女らへの性的搾取事件を起こした米富豪の故ジェフリー・エプスタイン氏とトランプ氏との親密な関係を報じた同紙について「虚偽の誹謗(ひぼう)中傷を行った」と主張し、担当から外した。記者会は撤回を求める抗議声明を発表した。
トランプ氏は先に、メキシコ湾を「アメリカ湾」に改称する政権の方針に従わなかったAP通信を代表取材から除外。意に沿わないメディアへの圧力を強めている。