米イスラエル、カタールから代表団引き揚げ=ガザ停戦、一層不透明に 2025年07月25日 08時02分

【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザの停戦を巡るイスラム組織ハマスとの間接交渉で、イスラエルと仲介国の米国は24日、交渉地カタールから代表団を引き揚げることを決めた。ハマスは停戦案に条件を付けて回答。両国代表団は自国に戻り対応を協議するという。交渉は決裂していないと報じられているが、停戦合意への見通しは一層不透明になった。
仲介国はイスラエルとハマスに60日間の停戦案を示し、イスラエルは同案に同意。ハマスは合意期間中のガザでのイスラエル軍の駐留範囲や、イスラエルが釈放するパレスチナ人の人数などに関し条件を付け加えたとされる。
イスラエルのネタニヤフ首相は24日、ハマスが示した「降伏のような条件」をイスラエルが受け入れると考えているならば「大きな誤りだ」と強調。米国のウィトコフ中東担当特使はX(旧ツイッター)への投稿で、「合意への意欲が欠けている」とハマスを非難し、「代替の選択肢を考える」と述べた。