ガザ人道支援、制限解除を=パレスチナ承認では溝―英独仏 2025年07月26日 06時49分
【パリ時事】英独仏3カ国首脳は25日、イスラエル軍によるイスラム組織ハマス掃討作戦で人道状況が悪化しているパレスチナ自治区ガザに関し、食料など支援物資の搬入差し止めは「容認できない」として、直ちに制限を解除し、国連やNGOの活動を許可するようイスラエルに求めた。
ガザでは深刻な食料・水不足が続き、欧州メディアは「飢餓」の様相を呈していると報道。3カ国首脳は共同声明で「イスラエルは国際人道法の義務を順守しなければならない」と訴えた。
一方、フランスが9月に先進7カ国(G7)で初めてパレスチナを国家として承認する方針を巡っては、英独との溝が浮き彫りとなった。
独政府報道官は25日、「近いうちにパレスチナを国家として認めるつもりはない」と明言。スターマー英首相も、承認は「パレスチナとイスラエルが共存する『2国家解決』の実現に向けた計画の一部」であり、最も効果的なタイミングを選んで実行すべきだという認識を示した。