パレスチナ巡り国際会合=国連本部で仏サウジ主催 2025年07月29日 01時36分
【ニューヨーク時事】フランスとサウジアラビアは28日、パレスチナ問題に関する閣僚級の国際会合をニューヨークの国連本部で開催した。2日間の日程でイスラエルとパレスチナの「2国家共存」の実現に向けて話し合う。
マクロン仏大統領は、パレスチナを国家として9月に承認すると表明。各国にも連携を促しており、会合で承認に関する欧州諸国の意向を確認する。
グテレス事務総長は冒頭のあいさつで、飢餓や大量の市民殺害などに直面するパレスチナ自治区ガザの惨状は「決して正当化できない」と強調。「2カ国共存が国際法に基づく平和と安全への唯一の枠組みだ」と指摘し、この会合を「決定的な転換点にしなければならない」と訴えた。
会合にはバロ仏外相、サウジのファイサル外相のほか、パレスチナ自治政府のムスタファ首相兼外相が出席した。パレスチナの国家承認に反対する米国は出席しない。