トランプ氏、対ロ制裁前倒し表明=「12日以内」、英首相と会談 2025年07月28日 22時48分

28日、英北部スコットランドのターンベリーで会談するトランプ米大統領(右)とスターマー英首相(ロイター時事)
28日、英北部スコットランドのターンベリーで会談するトランプ米大統領(右)とスターマー英首相(ロイター時事)

 【ロンドン、ワシントン時事】トランプ米大統領は28日、ウクライナに侵攻するロシアに対する経済制裁に関して、前倒しで実施する意向を示し、制裁の新たな発動期限について「10~12日以内」と表明した。訪問先の英北部スコットランドでのスターマー首相との会談の席上、記者団を前に語った。
 また、トランプ氏は会談に先立ち、「プーチン(ロシア大統領)に非常に失望している」と強調。その上で「彼に与えた50日間を短縮するつもりだ。なぜなら、何が起こるか既に分かっているからだ」と述べた。
 トランプ氏は今月14日、ロシアが50日以内に停戦に応じない場合は経済制裁を科すと発表した。ロシアの石油を輸入する国々を念頭に、貿易相手国にも税率100%の「2次関税」を課す考えを示していた。
 トランプ氏はスターマー氏との会談でウクライナ侵攻について意見交換。さらに、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザ情勢も協議した。スターマー氏は「ガザの人道支援が今回の会談の焦点だ」と指摘し、トランプ氏は飢餓の深刻化に対応するため「ガザに食料センターを設置する」と語った。 

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トランプ米大統領(右)とスターマー英首相(AFP時事)
トランプ米大統領(右)とスターマー英首相(AFP時事)

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