仏、米EU合意に失望=「バランス欠く」「屈服」 2025年07月28日 18時08分
【パリ時事】米国と欧州連合(EU)の関税合意を巡り、フランスのアダド欧州担当相は28日、「一時的な安定をもたらすが、バランスを欠いている」とX(旧ツイッター)に投稿し、EUに不利な内容だと不満を表明した。バイル首相も「利益を守るための同盟が屈服を決めた暗い日だ」と、失望を隠さなかった。
仏野党は「トランプ(米大統領)への全面的な譲歩だ」「大失敗だ」と批判。フェラッチ産業担当相はラジオ番組で「これで終わりではない。引き続き欧米貿易の不均衡解消に努める」と訴えた。
一方、イタリアのメローニ首相は27日の声明で、米EU合意が「貿易戦争のリスクを回避する」と歓迎。その上で「西側諸国の強固な結束を維持していく」と強調した。