トランプ氏、米ロ協議「大きな進展」=プーチン氏との会談に意欲 2025年08月07日 05時27分

【ワシントン時事】トランプ米大統領は6日、ロシアのプーチン大統領と米国のウィトコフ中東担当特使との会談について、「非常に生産的だった。大きな進展があった」とSNSで評価した。プーチン氏と近く対面会談する可能性が「高い」とも表明。ウクライナでの停戦実現に向け、米ロ首脳会談の開催に意欲を示した。
トランプ氏は「戦争を終結すべきだという点で誰もが一致している」と指摘。ホワイトハウスでも記者団に「(戦争)終結の可能性が非常に高い」と述べたが、停戦交渉の突破口を見いだしたのかと問われると「突破口とまでは言えない」と言葉を濁した。
レビット大統領報道官は6日、ロシア側が米ロ首脳会談の開催を望んでいると明らかにした上で、トランプ氏はプーチン氏やウクライナのゼレンスキー大統領と「会談する用意がある」と強調した。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、トランプ氏が来週にもプーチン氏と対面会談する意向だと報じた。米ロ協議後に行った欧州首脳らとの電話会談で、米ロ首脳会談の計画を明らかにしたという。
ルビオ米国務長官は6日、FOXビジネスとのインタビューで、ロシアの停戦条件に関する理解を深めたと語る一方、「多くの仕事が残っている」と慎重な姿勢を示した。米ロ首脳会談については「来週になるかは分からない」と述べるにとどめた。
一方、米当局者は、ロシアと貿易や金融取引を続ける第三国の個人や団体に行う「2次制裁」を8日に発動する見通しを示した。ルビオ氏も「今後24~36時間以内に決める必要がある」と表明。トランプ氏は8日までに停戦に応じない場合、制裁を強化するとロシアに警告していた。