日系人の極右党首起訴=人種憎悪扇動の疑い―チェコ検察 2025年08月08日 19時05分
【ベルリン時事】チェコ検察は8日までに、人種的な憎悪を扇動した疑いで、極右野党「自由と直接民主主義」党首で日系チェコ人のトミオ・オカムラ下院議員を起訴した。現地メディアが伝えた。
報道によると、昨年の欧州議会選などで同党が掲示した選挙ポスターに、血まみれのシャツを着てナイフを持った黒人男性の画像と共に「医療の欠陥は輸入された『外科医』では解決できない」と記されていた。検察は、こうしたメッセージが許容し得る政治的な表現を超えていると判断したという。
チェコは10月に下院選を控えており、同党率いる政党連合は世論調査で3番手につけている。オカムラ氏は与党による政治的な攻撃だと批判している。