ビルに共産党批判のメッセージ=戦勝記念日直前に―中国・重慶 2025年09月05日 15時22分

【北京時事】中国内陸部の重慶市で、3日の「戦勝80年」記念日直前、ビルの壁面に習近平指導部を批判する巨大なメッセージが投影された。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)などが5日までに報じた。
8月29日夜、「共産党がなくなってこそ新しい中国がある」「赤いファシストを打倒し、共産党の暴政を打ち負かそう」といったメッセージが、約50分にわたり次々と映し出された。向かいにあるホテルの一室からプロジェクターで投影され、画像がX(旧ツイッター)に投稿された。
同紙によると、実行したのは同市近郊出身の男性で、ホテルの部屋に機器を設置後、家族と共に出国して英国に滞在。遠隔で機器を操作し、ホテルに警官が踏み込む様子も撮影した。男性は同紙の取材に「自分の意見を表明したかった」と話している。