習主席訪韓へ最終調整=中韓外相、北朝鮮問題も議論 2025年09月17日 21時07分

【北京、ソウル時事】中国の王毅共産党政治局員兼外相と韓国の趙顕外相は17日に北京で会談し、両国関係の強化で一致した。中韓両政府が発表した。趙氏は、10月31日と11月1日に韓国・慶州で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議への習近平国家主席の出席を改めて招請。訪韓へ向けた最終調整が行われたとみられる。
趙氏の訪中は就任後初めて。6月に発足した韓国の李在明政権は、日米との連携を維持する一方、主要貿易相手国である中国との関係も重視している。王氏は会談で「中韓は真の戦略的協力パートナーとなるべきだ」と述べ、趙氏は「習氏の訪韓が両国関係の発展につながることを願っている」と強調した。王氏は自身も近く訪韓する考えを示した。
会談では北朝鮮情勢も協議された。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は今月上旬に訪中し、習氏と会談した。その際、習氏は北朝鮮との融和を優先させる形で、過去の正恩氏との会談で言及してきた「朝鮮半島の非核化実現」に触れなかった。趙氏は今回の会談で、北朝鮮が非核化に向けた対話に復帰するよう中国に協力を求めた。王氏は「朝鮮半島の平和と安定のため、建設的役割を担い続ける」と応じた。