米、ガザ停戦巡り拒否権=ほか14カ国は賛成―国連安保理 2025年09月19日 05時19分

18日、ニューヨークの国連本部でガザ停戦を求める決議案に拒否権を発動する米政府関係者(AFP時事)
18日、ニューヨークの国連本部でガザ停戦を求める決議案に拒否権を発動する米政府関係者(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】国連安保理は18日、パレスチナ自治区ガザでの即時かつ無条件の恒久的な停戦を求める決議案を否決した。理事国のうち14カ国は賛成したが、米国が決議案は「イスラム組織ハマスを非難していない」として拒否権を行使した。
 決議案はデンマークや韓国など安保理非常任理事国10カ国が提出。常任理事国の英仏中ロも支持した。ガザで飢饉(ききん)が発生していると報告されたことについて強い懸念を示し、停戦のほか、ハマスによる人質解放、イスラエル政府による人道支援物資搬入制限の解除と安全な物資配給を求めた。
 米国の代表は採決前、「この決議案はイスラエルとハマスを誤って同列に結びつけている」と主張。「戦争を継続しているのはハマスだ」と強調し、他の理事国にも反対するよう呼び掛けた。 

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