〔米株式〕NYダウもみ合い、42ドル高=ナスダックは高い(16日午前) 2025年05月16日 23時29分

 【ニューヨーク時事】週末16日午前のニューヨーク株式市場は、前日の上昇を受けて利食い売りが先行し、反落して始まった。その後は米長期金利の上昇一服を好感した買い戻しも入り、もみ合いとなっている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時20分現在、前日終値比42.97ドル高の4万2365.72ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は57.68ポイント高の1万9170.00。
 寄り直後は、前日に上昇した銘柄を中心に利益確定の売りが優勢となった。また、トランプ米政権による高関税政策に不透明感が再び高まっていることも米株の重しとなった。米ミシガン大学が16日発表した消費者調査によると、5月の景況感指数(暫定値)は50.8となり、市場予想(ロイター通信調べ)53.4を下回り、米景気先行き不安もくすぶっている。
 ただ、前日に発表されたインフレ指標の鈍化などを背景に米長期金利の上昇が一服。投資家心理の改善につながり、米株を支えた。
 個別銘柄では、ボーイング、JPモルガン・チェース、シスコシステムズなどが売られている。一方で、前日に急落したユナイテッドヘルス・グループが上昇。ウォルマートやナイキなど小売りの一角も高い。ダウ構成銘柄以外ではチャーター・コミュニケーションズが上昇。チャーターは16日、同業のコックス・コミュニケーションズを買収することで両社が合意したと発表した。

注目ニュース