3万6900円へ反発も 2024年08月13日 16時39分

みずほ証券マーケットストラテジスト中村克彦氏
 歴史的な下げ相場となった日本株だが、1987年10月の「ブラックマンデー」後の動きと似ている。日経平均株価は11月以降、長期投資家の損益分岐点とされる200日移動平均線の3万6900円前後まで反発することもありそうだ。
 87年は大手通信株の上場、今年は新NISA(少額投資非課税制度)開始と、いずれも投資熱の高まりが共通している。一方で、87年は財政と貿易の「双子の赤字」を背景とする米国発の株安が発端だったのに対し、今回は日銀の追加利上げによる日本発の株安が始まりだった。87年の日経平均は200日線からマイナス12%強で下げ止まり89年末の高値に向かった。史上最大の下げ幅を記録した今回も200日線からマイナス15%弱で売りが一巡している。
 9月に予定される自民党総裁選や11月の米大統領選を経て政局が安定すれば、日柄調整しながら日経平均は反発する可能性がある。

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