来年末に4万5000円も 2024年12月11日 16時05分

丸三証券専務・服部誠氏
 堅調な米国株式に連れて日本株も徐々に上昇する。当面はレンジ相場が続くが、企業業績を確認しつつ来年3月末には4万1500~4万2000円、年末には4万5000円程度まで上がる余地は十分だ。
 来年も米株は堅調に推移するだろう。賃金は物価上昇を上回る伸びが続く。現在の高金利は家計の金融資産を増加させる。米国企業の業績は引き続き堅調で、生成AI(人工知能)などの成長分野で中核となる企業も多い。来年も世界中のお金が米国に集まる一極集中は避けられない。ただ、欧州やアジアに比べ日本は地政学や企業業績の面で相対的に優位に立つ。
 国内では、中間決算で大幅増益だった内需系企業が株価の上昇を支える。生産停止からの回復や円安を背景に自動車メーカーも復調する。日銀の金融政策正常化の流れで金融関連も好調だ。株価の調整が続く半導体も市場の拡大は続き、電力やインフラとともに伸びが期待できるだろう。

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