賃上げが日本株のドライバー 2024年12月16日 14時24分

UBS証券株式ストラテジスト守屋のぞみ氏
 2025年春闘はベースアップで前年比3%超の上昇率が期待できる。賃金引き上げを起点にインフレ継続、金融政策正常化が進むだろう。賃上げは日本株の重要なドライバーになる。
 来年前半は内需がけん引し、日経平均株価は年末に4万1500円程度を想定する。実質賃金のプラスが寄与し、出遅れていた消費が緩やかに回復するだろう。
 外需は不確実性が高い。トランプ次期米政権の関税引き上げ施策が影響し、特に自動車が厳しい。関税率を含め中身が不確実で株価に十分に織り込めず、先の議論がまだ難しい状態だ。
 日銀は慎重に利上げを進めるとみる。来年1月の利上げ後、さらに2回の追加利上げを実施し、年末の政策金利は1%を予想する。
 東証の市場改革やアクティビスト(物言う株主)の増加は、企業の価値向上を加速させる。株主還元施策や事業再編の進展は、日本株の好材料になる。

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