レンジ相場続く 2025年02月25日 14時22分
フィデリティ投信マクロストラテジスト重見吉徳氏
日経平均株価は長期的には4万円超を予想するが、米通商政策の不透明感から当面はレンジ相場が続くだろう。5月末ごろまでは引き続き3万8000~4万円の間を推移すると予想する。
自動車などを標的にしたトランプ関税は世界全体の金融市場はもちろん、日本に対しても先行き不透明感をもたらしている。
国内金利の上昇圧力も株価の頭を抑える。日銀は金融引き締め方向に傾いており、企業の資金調達コストが上昇するほか、住宅金利の引き上げなどは個人消費にも悪影響を与える。円高にも警戒が必要で、企業の先行き見通しは慎重になり相場の下押し圧力となる。
とはいえ、レンジ下限を割り込むほどではなく、下値近辺では割安感から押し目買いの動きが見られるだろう。春闘での賃金引き上げが下支えとなるほか、金利上昇下では金融株や、価格転嫁に成功した内需関連株に物色が集まるだろう。