回復へ調整続く 2024年09月03日 14時42分
大和証券チーフストラテジスト阿部健児氏
日本株は割安感があり、回復に向けて調整が続くだろう。米国の利下げ効果に加え、自民党総裁選や米大統領選を経て上昇し、日経平均株価は年末に4万円を超えてくると予想する。
米連邦準備制度理事会(FRB)による9月の利下げは既に織り込み済みだが、実際に実施されれば投資家心理は改善する。また、自民党総裁選後に新首相が決定し、衆院解散・総選挙の流れになれば市場にポジティブな政策が期待できる。さらに、米大統領選も現時点では先行き不透明感から株価の重しとなっているが、11月に選挙結果が明らかになれば、いずれの候補が勝利するにせよ日米ともに株価上昇が予想される。
企業業績は堅調に推移しており上振れが期待できることも好材料となる。株価急落の要因となった為替相場の円高傾向は一定の落ち着きを見せている。1ドル=140円台前半程度で安定すれば株式市場の重しとはならないだろう。