グレタさん船団を拿捕=6月に続きガザ入り阻止―イスラエル軍 2025年10月02日 11時07分

【カイロ時事】スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんらを乗せ、パレスチナ自治区ガザに向かっていた人道支援船団の一部が1日夜、ガザ西方の地中海でイスラエル軍に拿捕(だほ)された。イスラエル外務省は2日、X(旧ツイッター)でグレタさんらの拘束を認めた上で、「健康状態は良い」と説明。同国に移送し、欧州への送還手続きを取ると明らかにした。
拿捕されたのは、政治家や活動家を乗せた約45隻から成る「グローバル・スムード船団」の14隻。人道状況が悪化したガザの支援を目的に組織され、南アフリカの故マンデラ元大統領の孫も乗船している。
AFP通信によると、船団は1日の声明で「ガザ時間の午後8時半(日本時間2日午前2時半)に複数の船舶が公海上で不法に停止させられ、イスラエル兵が乗り込んできた」と指摘。参加者の欧州議会議員はXで「数百人」が拘束されたと述べた。
拿捕には国際社会から強い懸念が示された。スペインのサンチェス首相はイスラエルに対し、活動家らは何ら脅威をもたらさないと強調。トルコは「重大な国際法違反だ」と非難した。また、コロンビアのペトロ大統領はイスラエル外交団を追放すると発表した。
グレタさんらは8月末にスペイン北東部バルセロナを出航。悪天候で一度引き返したが、9月に再出発した。グレタさんは6月にも船でガザ入りを図ったが、ガザ西方でイスラエル軍に拿捕され、送還されていた。
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