ロシア「影の船団」が航行再開=船長らの拘束解く―仏当局 2025年10月03日 20時50分

【パリ時事】欧米の制裁を回避してロシア産原油を輸送する「影の船団」の一隻とされ、フランス海軍の臨検を受けて同国西部沖に数日間停泊していた石油タンカーが航行を再開した。AFP通信が3日伝えた。
仏当局は、「船籍を証明できなかった」などと船長ら中国人2人を拘束。しかし、重罪には当たらないと2日に判断して拘束を解き、2人をタンカーに戻した。船長は命令順守拒否の罪で起訴され、来年2月に公判が開かれる。
タンカーは欧州連合(EU)や英国の制裁対象に指定され、船名や船籍が何度も変わっている。9月20日にインドに向けてロシアを出港。北欧デンマークに不審なドローンが飛来した同22日ごろは同国沖を航行していた。その後に仏海軍の臨検を受け、仏西部沖にとどまっていた。