好業績で底堅く 2024年09月09日 14時35分

極東証券経済研究所社長・佐藤俊郎氏
 東京株式市場は好調な企業業績を背景に底堅く推移しそうだ。日経平均株価は年末に向けて振れ幅を伴いつつ、4万円を目指すだろう。
 米国で前週末に発表された雇用統計などを受け、連邦準備制度理事会(FRB)による9月の利下げはほぼ確定的だ。一方の日銀は金融政策正常化路線を進めるとみられ、日米金利差の縮小に伴う円安是正圧力は続く。グローバル銘柄の株価に重しとなる半面、輸入コストが下がる家具大手といった内需関連銘柄が相場を下支えする公算が大きい。
 米大統領選は接戦の様相だが、どちらが勝つにせよ、11月に結果が判明すればイベント通過の安心感から株式市場は上昇に向かいやすい。米国で景気後退懸念が再燃すれば投資家心理は冷え込みかねないものの、先の雇用統計も内容は強弱まちまちで、景気後退の兆候とまでは言えない。8月初めのショック安再来はないとみている。

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