米大幅利下げも株売り=景気悪化懸念、円相場はもみ合い―NY市場 2024年09月19日 07時22分
【ニューヨーク時事】18日のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)が決めた大幅利下げの効果なく、続落した。市場は、利下げの背景にある米景気悪化懸念に反応した格好だ。外国為替市場では、米利下げによる円買い・ドル売りの動きは限定的で、円相場は1ドル=142円台前半でもみ合った。
優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比103.08ドル安の4万1503.10ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は54.76ポイント安の1万7573.30で引けた。
FRBの利下げ決定で買い安心感が広がり、ダウは一時4万2000ドルに迫った。しかし、利下げ幅が通常の2回分に当たる0.5%だったため、市場参加者の間で景気に対する弱気な見方が強まり、引けにかけて値を消した。
円相場は利下げの報を受けて一時140円台半ばに上昇。ただ、パウエルFRB議長の会見が金融引き締めに積極的なタカ派に近いと受け止められ、ドルが買い戻された。午後5時現在は142円22~32銭と、前日同時刻比11銭の円高・ドル安。対ユーロでは1ユーロ=158円20~30銭と、05銭の円高・ユーロ安。