年度末に4万円 2024年10月24日 14時23分
三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト市川雅浩氏
日経平均株価は緩やかに上昇し、2024年度末には4万円の大台を回復するとみている。衆院選と米大統領選という二大イベントを終えた後は先行き不透明感が後退し、投資家心理が上向くだろう。
米国の景気は底堅く推移しており、ソフトランディング(軟着陸)が見込まれる。連邦準備制度理事会(FRB)による今後の利下げは、来年3月末までに3回ということで市場は織り込んでいる。利下げが実施されても、円高・ドル安には振れないと予想する。1ドル=140円台で推移すれば、企業業績の上振れ期待が高まりそうだ。
国内では春闘による賃上げや自社株買いも、日経平均を押し上げる材料となりそうだ。一方、FRBが市場予想を上回る大幅な利下げを実施し、為替が急速に円高に振れると市場に失望感が広がりかねない。日経平均は3万7000円程度まで押し下げられる可能性がある。