レンジ相場続く 2024年11月28日 15時12分

みずほリサーチ&テクノロジーズ主任エコノミスト坂本明日香氏
 上下ともに分厚い壁に阻まれ、日経平均株価は3万8000~4万円のレンジ相場が続く。自社株買いに支えられ年末に3万9000円手前、その後は内需関連株がけん引し来年末には4万2000~4万3000円まで上昇する。
 12月に米連邦準備制度理事会(FRB)が0.25%利下げ、日銀が金融政策変更見送りなら、日経平均は3万9000円手前までは上昇するだろう。自社株買いが支えとなるが、海外投資家の動きは鈍く、中間決算も決め手に欠いたことから上値を追うのは難しい。トランプ次期米政権の経済政策も見通しづらく、インフレ再燃や関税強化が日本企業の業績悪化懸念となる。むしろ、仮に日銀が12月に利上げをした場合は円高進行で年末3万8000円割れの可能性もある。
 年明け以降は政府の経済対策や春闘の賃上げなどで個人消費が拡大し、内需関連株を中心に上昇するだろう。

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