8月の米消費者物価、2.9%上昇=トランプ関税の影響じわり 2025年09月11日 21時44分

ディーラーに展示された独BMWの乗用車=5月16日、米テキサス州(AFP時事)
ディーラーに展示された独BMWの乗用車=5月16日、米テキサス州(AFP時事)

 【ワシントン時事】米労働省が11日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.9%上昇した。伸び率は前月から拡大、市場予想と同水準だった。トランプ大統領の高関税政策の影響が徐々に表れ出した。
 変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は3.1%上昇と、伸び率は前月と変わらず。連邦準備制度理事会(FRB)はインフレ再燃を警戒しつつも、労働市場の想定以上の減速を背景に、来週16、17両日の連邦公開市場委員会(FOMC)で6会合ぶりに利下げを決めるとの見方が大勢を占める。
 項目別では、ガソリンが6.6%大幅低下したものの、中古車が6.0%上昇するなどモノの値上がり傾向が続いた。サービス価格(エネルギー関連を除く)は3.6%上昇だった。 

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