トランプ大統領、控訴裁に上訴＝米ＦＲＢ理事解任差し止め 2025年09月11日 07時16分
【ワシントン時事】トランプ米大統領は１０日、クック連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）理事の解任を一時的に差し止めるよう命じたワシントン連邦地裁の判断を不服とし、連邦控訴裁判所（高裁）に上訴した。トランプ氏は、住宅ローン不正疑惑を理由にクック氏の解任を通告。大統領が理事を解任するのは極めて異例で、ＦＲＢの独立性が損なわれるとの懸念が強まっている。
クック氏はトランプ氏の解任通告は違法だとして提訴。連邦地裁は９日、クック氏の訴えを認める判断を下した。ＦＲＢの設置法である連邦準備法では、大統領は理事を「正当な理由」がある場合のみ、解任できるとしている。