バンクシー新作、壁から消される=当局が決定、批判も―ロンドン 2025年09月11日 07時26分

【ロンドン時事】ロンドンにある王立裁判所の建物の壁に描かれた、正体不明の路上芸術家バンクシーの新作が当局によって消された。英メディアが10日報じた。建物が指定建築物として保護対象になっているためだが、ネットでは「消さずに保存されるべきだ」と批判の声も出ている。
8日登場した新作は、血の付いたプラカードを掲げて倒れた人に裁判官が木づちで殴り掛かる様子を描いたもの。公開後すぐに遮蔽(しゃへい)物で覆われ、裁判所の運営機関の命令を受け、作業員が約2日かけてこすり落とした。
新作はロンドンで最近行われた親パレスチナ団体「パレスチナ・アクション」の活動禁止に抗議するデモに関連したものとされる。バンクシーが制作した過去の作品は高額で取引され、今回も「数百万ポンド(1ポンド=約199円)」の価値があったとメディアで伝えられている。
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